SEC委員長ゲイリー・ゲンスラーが権力乱用で解任の危機

暗号通貨に懐疑的な立場に立ち、規制を強化してきた米証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange CommissionSEC)委員長ゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏が行き過ぎで解任の危機にある。

 

4月16日、米下院議員ウォーレン・デイビッドソンWarren Davidson)氏はコインベース(Coinbase)最高法務責任者ポール・グレワル(Paul Grewal)氏のツイートに対して、「長きに渡る一連の権力乱用を正すため、SEC委員長を解任し、取締役会に報告する事務局長と交代させる法案を提出する。SECの元委員長は不適格である」とツイートした。

 

 

 

ウォーレン氏のグレワル氏に対するツイートは、グレワル氏がゲンスラー氏の暗号通貨取引所の定義の再定義に関する発言に対して行ったツイートに対してである。ゲンスラー氏は4月14日、従来の証券取引所に対する規則をDeFi(分散型金融)にも適用できることを明確にするという提案を行い、3対2で議決された。

 

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ゲンスラー氏はこの提案が議決された会議で、「この改正案は投資家と市場の双方にポジティブな影響を与える」、「これは特定のブローカーを規制当局の監視下に置くことで達成されるだろう」、「取引所を定義する規則を近代化する」と述べた。

 

ゲンスラー氏は提案の中で、「取引所は構造化された方法を通じて証券の買い手・売り手を集めて取引を行うシステムである」と定義した。そのため、暗号通売買のために買い手と売り手を繋ぐDeFiプロジェクトも対象となる可能性がある。

 

SECの中にでも、この提案には反対者がいる。ヘスター・パース(Hester Peirce)氏は、「停滞、集中化、国外移転、消滅がこの提案のキーワードである。これまでのように新しい技術を受け入れるのではなく、停滞を受け入れ、中央集権化を強制し、国外への移転を促し、新しい技術が消えるのを歓迎するかのような提案だ」と会議で反対票を投じた。

 

グレワル氏はこの提案は行き過ぎであるとして、継続的な取り締まりのためにゲンスラー氏をその役割から追放すべきだと主張したそして、その主張にウォーレン氏が同調し、今回のゲンスラー氏のSEC委員長解任の動きになった。

 

ゲンスラー氏がSECの委員長に留まるか解任されるかで、今後のDeFiの流れが大きく変わる可能性があるので、今後の動きは注目に値する。

 

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