Meta メタバース用の暗号通貨の創設を検討

フィナンシャル・タイムズの報道によると、Meta（旧Facebook）の金融部門であるMeta Financial Technologiesが、メタバース用の暗号通貨の創設を検討している。暗号通貨の名称は同社のCEOであるMark Zuckerberg氏に名付けられ、社内で「Zuck Bucks」と呼ばれている。

関係者により、「これはブロックチェーンベースの暗号通貨である可能性が低い。ゲーム内通貨と同様に、会社によって集中管理されるアプリ内トークンである」と述べた。Meta社がこうしたエコシステムに通貨を導入するのは初めてではない。2009年に当時のFacebook社が「Facebookクレジット（Credits）」を作り、ユーザーがゲームなどの購入にアプリ内で通貨として利用することができた。バークレイズ銀行によると、このクレジットは維持費が高いため2013年に停止された。

関係者により、計画はまだ議論の初期段階であり、変更または放棄される可能性がある。しかし、NFTと統合する計画は既に決定された。先日のMark Zuckerberg氏のスピーチでは、InstagramがまもなくNFTのサポートを開始することが発表されている。Metaは、5月中旬にFacebook上でNFTを公開・共有する試験運用を開始し、その後、FacebookグループのメンバーシップとNFTの所有権に基づき、NFTの作成を可能にする機能をテストする予定である。将来的には、NFTの収益を実現する機能も開発する可能性がある。

TikTokなど新たなショートビデオアプリケーションの台頭で、Metaの去年第4四半期の財務報告は予想より下回り、今年2月の市場価値は2,200億ドル以上縮小した。シリコンバレーの企業はいわゆる「Web3運動」や「分散型」について議論を拡大させており、Metaも暗号通貨やブロックチェーン技術など広告以外の収益源を探索している。

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