ビットコインの急落で機関投資家が巨額の損失！

ブルームバーグ（Bloomberg）の報道によると、マイクロストラテジー （MicroStrategyInc）社の創設者兼CEOであるマイケル・セイラー（Michael Saylor）氏は、最近のビットコイン（BTC）の急落により約10億ドルの損失を出した。

過去2年間でマイクロストラテジー社はビットコインの購入に39.7億ドルを投資し、最も多くのビットコインを保有する機関投資家となった。同社が米国証券取引委員会（SEC）に提出した直近の四半期報告書によると、トークンの平均購入価格は2020年以降の購入を受けて上がっている。今年3月31日時点で、マイクロストラテジー社のビットコイン保有量は129,218ビットコインであり、平均購入価格は30,700ドルとなった。

6月13日、ビットコインの価格は17％下落し、22,603ドルとなった。マイクロストラテジー社が保有するビットコインの市場価値は、購入時の39.7億ドルから30億ドルまで減少しており、その損失は9.7億ドルと推定されている。

暗号通貨市場の急落は、暗号通貨関連企業の株価にも影響を及ぼしている。マイクロストラテジー社の株価は、6月13日に25％下落した。5月の会議でマイクロストラテジー社は「ビットコインの価格が21,000ドルにまで下落した場合、3月に受けた2億500万ドルの融資に対して、証拠金を追加する必要がある」との見解に至った。しかし、セイラー氏は「問題が起こるのはビットコインの価格が3,562ドルまで下落した時だ」と述べ、証拠金の追加に関する交渉を拒否した。

他方で、電気自動車大手のテスラ（Tesla Inc.）社は、現在約42,902ビットコインを保有しているが、同社のビットコインによる投資損失はこれまでで約3.2億ドルと推定されている。テスラ社は2021年2月に15億ドル相当のビットコインを購入し、2021年第1四半期に2.72億ドル相当のビットコインを売却したと発表した。

2022年第1四半期の時点で、テスラ社のバランスシートには約12億ドルのビットコインの記載がある。ビットコインの急落は、7月下旬に発表される予定のテスラ社の四半期決算報告にも影響を与える可能性がある。出版社ビットコインマガジン（Bitcoin Magazine）のデータによると、テスラ社は現在42,902ビットコインを保有しており、平均購入価格は34,963ドルとされている。

また、エルサルバドルは1年前にビットコインを法定通貨に採用することを発表して以来、約2,301ビットコイン（1億100万ドル相当）を保有している。ビットコイン暴落により、同国が保有するビットコインの価値は約5400万ドルにまで半減した。

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