米国インフレ率40年ぶりの高水準、暗号通貨市場が急落

6月11日以来暗号通貨市場は大きな打撃を受けている。米国のインフレ率が40年ぶりの高水準に達したことにより、12日、暗号通貨市場に売り圧力が広がった。ビットコインBTC)は現在25,000ドルを下回っており、イーサリアムETH1,300ドルを下回っている。両方とも2021年3月以来の最安値を更新したアルトコイン市場もほどんとが下落している。

 

暗号通貨の時価総額は、過去24時間で8%減少し1.1兆ドルにまで急落した。専門家は、リスク資産の不確実性が高まる中、最悪の事態はまだ訪れていないと考えている。アナリストのピーター・シフPeter Schiff )氏は、ビットコイン20,000ドル、イーサリアムは1,000ドルまで下落するように見えるため、投資家はこのディップ(下落局面)では購入しないでください」と警告した。

 

国労働省が6月10日に発表したデータによると、消費者物価指数は前年比8.6%上昇し、すべての予測を上回った。住宅、食料、ガソリンの価格が物価上昇の主な要因となっている。これは、米連邦準備制度理事会FRB)が経済に対してより強い引き締めが必要であることを示唆している。ここ数ヶ月FRB金利を引き上げ各国首脳はインフレ対策に取り組んでいるため、ビットコインやその他の暗号通貨は大きな圧力を受けている。FRBが政策を強化すれば、暗号通貨市場はさらに下落する可能性がある。今年以来、暗号通貨市場は低迷しているため、コインベース・グローバル Coinbase Global Inc.)など一部の暗号通貨取引所では採用活動を停止し、レイオフを発表した。ジェミナイ(Gemini)は近日、従業員10%削減すると発表した。

 

トップ100の暗号通貨のパフォーマンスを追跡するMVIS CryptoCompare Digital Assets 100 Indexは、2021年1月以来の低水準にまで下落した。イーサリアムは年初から下落しているが、今回の最安値更新により、去年11月の史上最高値を約70%下回ることになった。過去60日間だけでも、50%以上急落している。

 

 

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