テラとUSTの暴落とリスク管理 ギャラクシーデジタルのCEOが言及

5月18日、投資管理会社のギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)社のCEOで、暗号通貨推進派で有名な投資家マイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)氏が、先週のテラ・ブロックチェーンの暴落についてコメントした。

 

テラ(Terra:Luna)TerraUSD(UST)だけで、400億ドルの市場価値が短時間で失われた。これは、投資家達の利益と富が消滅したことを意味する。崩壊により暗号資産業界と分散型金融への信用は失われたと言ってもよいだろう」、「一度の投資で貯蓄の大半を失った個人投資家の話を聞くと心が痛む」、「経験の浅い市場参加者は、投資額を失っても大丈夫な額に設定してリスク管理することが重要だ。私は市場参加者に対して、資産の1%~5%を暗号通貨の投資に割り当てることを推奨している」と述べた。

 

ノボグラッツ氏は暗号通貨の推進派の一人で、腕にテラのタトゥーを入れるほど、テラ・プロジェクトへ熱を入れている。

 

2020年第4四半期に、ギャラクシーデジタル社はテラ・プロジェクトに対して大規模な投資を行った。これはテラ・プロジェクトが180万人以上のユーザーを抱えており、韓国でトップ5のファイナンスアプリとなっていることが理由だ。

 

ノボグラッツ氏は最後に以下のように付け加えた。

「私は暗号通貨業界に大きな信頼を置いている。ただし、いったん底を打ったとしても、この後市場が右肩上がりで成長するとは限らない。暗号通貨の市場はサイクルで動いており、我々はちょうど大きなサイクルを目撃したと言えるだろう」

 

今回のUSTの暴落について、UST価格をドルデペッグのため設立された財団ルナ・ファンデーション・ガード(LUNA Foundation Guard:LFG)」は、USTが1ドルからデペッグし始めたとき、準備金として保有するビットコインを売却し、USTを買い支えると発表した。5月9日朝、LFGは「USTのドルペッグを守るために7億5000万ドル相当のビットコイン相対取引OTC)会社に貸し出す」と発表したが、テラの共同創業者であるドー・クォン(Do Kwon)はその後、ビットコインを「取引に使用する」と発表した。

 

LFG は短期間のうちに5万2189ビットコインを複数の取引を通じて、米国の暗号通貨取引所ジェミニ(Gemini)にあるアカウントに移動したことが判明した。しかし、ブロックチェーンデータからは、USTを支えるために売却されたか特定することはできない。

 

また、USTの引き出しで準備金の減少に対する圧力がかけられ、バンク・ランに似たストレスシナリオが引き起こされた。準備金はUSTの崩壊を防ぐのに十分ではなかったことも明らかになっている。

 

暗号通貨はボラティリティが大きな商品であることから、潜在的なリスクも高い。

リスク管理は他の投資商品より難しいのが事実である。

 

 

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