ビットコインは「21世紀のゴールド」、ドイツ銀行が暗号通貨を評価

ドイツ銀行（Deutsche Bank）のシニアエコノミスト兼マーケットストラテジストのマリオン・ラブール（Marion Laboure）氏は、「暗号資産の時価総額が1兆ドル以上になり、すでに無視できないレベルに成長した。世界最大の暗号通貨がゴールドの代わりに、安全な避難資産になる可能性が高い。」とコメントした。

ラブール氏は、ビットコインが避難通貨になりえる理由を大きく3つを挙げている。

1、ビットコインの約2/3は投資や投機に使われている。

2、需給バランスに大きな影響を与えるほどの取引は比較的少ない。

3、ビットコインの価格は、投資家が相対的に適正だと考える価格帯に向かって上昇・下降を繰り返している。投資家のビットコインに対する全体的な認識のわずかな変化が、ビットコイン価格に大きな影響を与える。

ビットコイン（BitCoin:BTC）は不換紙幣（Fiat Currency）とはまったく異なるタイプの資産であるが、多くの人がインフレ対策と捉えている。すべての不換紙幣は中央銀行によって供給量がコントロールされているが、ビットコインの総供給額は2,100万トークンで固定供給であるため、マネープリント（紙幣増刷）に対する魅力的なヘッジとなっているのだ。

一方、ゴールドの供給と流通は中央政府によってコントロールされていない、安全な資産と考えられる。ゴールドは何世紀にもわたって価格変動が激しいのだが、それにもかかわらず不換紙幣に対するヘッジとして使われてきた。

ビットコインもゴールドも、決済手段や不換紙幣の代替手段としては魅力的ではない。

ゴールドと同じ特徴を持つビットコインは、ゴールドの代わりになる可能性が高いため、ドイツ銀行も暗号通貨を受け入れ始めている。

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