香港がステーブルコインで米ドル覇権に挑戦?Web3有識者が提言

7月3日、香港科技大学副学長でありWeb3.0協会首席科学顧問の汪揚氏、エンジェル投資家の蔡文勝氏、区塊城Web3.0科技公司創設者の雷志斌氏、香港科技大学博士課程学生の文一舟氏が香港現地メディア大公文匯網において、「香港は外貨準備高を裏付け資産にしてステーブルコインを発行すべきである」と政策提案(提案書)を発表した。

 

 

 

彼らは提案書において、「現在、香港政府は民間企業による香港ドルステーブルコインの発行を許可、奨励しているが、この政策は保守的であり、香港政府が推進するデジタル資産およびデジタル経済に関する計画と合っていない。民間企業が発行する香港ドルステーブルコインでは大きな市場シェアを占めることが難しく、主要な暗号通貨にはならないだろう。シンガポールの決済会社Xfersが発行するシンガポールドルのステーブルコイン(XSGD)を例に挙げると、時価総額660万米ドルであり、これと比較し、USDTとUSDCの時価総額はそれぞれ830億米ドルと280億米ドルである。XSGDのような規模のステーブルコインでは、米ドルステーブルコインに対抗することはできない。香港政府はこれを踏まえて更に高い目標とコミットメントを持たなければならない」と述べた。

 

そして、「私たちは香港政府に香港の外貨準備高を裏付け資産した香港ドルステーブルコイン(HKDG)を発行することを強く訴える」と述べた。HKDGGとはGovernmentGである。さらに、「政府が裏付けるHKDGは政府の監督が容易になり、ブロックチェーンによる透明性・耐改ざん性の恩恵を受けることができる。この種のイノベーション政策は香港のデジタル金融分野でのリーダーシップに対して大きなサポートとなる」と主張した。

 

他に、提案書において、「香港の外貨準備高は4300億米ドルであり、USDTとUSDCを合わせた時価総額1200億ドルを優に超えている。米ドルステーブルコインと比べると、HKDGは信頼性が高く、リスクが低い。特にUSDTは信頼性に疑問が持たれており、最近では大きく値下がったこともあるため、HKDGは米ドルステーブルコインの一極集中に挑戦する潜在力があり、またブロックチェーンとデジタル資産エコシステムにおける主流ステーブルコインになれるだろう」と語った。

 

また、提案書では、脱米ドルについて、このように触れている。「HKDGだけでは米ドルの覇権を崩せないが、ブロックチェーンとデジタル資産技術の発展に伴い、HKDGは米ドルの覇権に挑戦することができ、そして脱米ドル化を進める一歩になる。また、HKDGが成功すれば、他の主要通貨も真似て、グローバル金融の多元化が進む」。現在、東南アジアと中東の国々を中心に脱米ドルが進んでいる。

 

 

 

最後に、「フィンテックイノベーション、金融市場での競争力の強化、外貨準備金使用の最適化、脱米ドル化のため、香港政府は香港の外貨準備を担保に香港ドルステーブルコインを発行すべきである。これによってはじめて、香港はデジタル経済時代において競争優位を築ける」とまとめた。

 

香港はWeb3のハブになるために、ブロックチェーンと暗号通貨の分野で大きく動き出している。今後、香港から目が離せない。

 

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