バイナンスが13億ドルのボイジャー・デジタル買収計画を中止

大手暗号通貨取引所バイナンス(Binance)の米国法人バイナンスUS(Binance.US)は4月25日、破綻した暗号通貨レンディング企業ボイジャー・デジタル(Voyager Digital)13億ドルの買収を中止すると発表した。

 

ボイジャー・デジタルは元々、暗号通貨取引所FTXに買収される予定であった。しかし、FTXは昨年11月に破綻したため、入札手続きが再開。昨年12月、バイナンスが落札した。今年1月、バイナンスUSのボイジャー・デジタル買収に対して、ニューヨーク州南部地区連邦破産裁判所が公聴会で承認した。

 

 

ボイジャー・デジタルの買収を取り止めについて、バイナンスUSは、「米国における敵対的で不透明な規制環境は、米国のビジネス界全体に影響を与える予測不可能な事業環境をもたらしている」、「弊社はお客様がデジタル資産経済に参加できる安全なプラットフォームの構築に重点を置いている」と発表した。

 

この報せを受けボイジャー・デジタルは、「本日、私たちはバイナンスUSから資産購入契約を終了させる旨の手紙を受け取った。この展開は残念であるが連邦破産法11条に則りボイジャー・デジタルのプラットフォームを介して現金暗号通貨のどちらかを顧客に直接配布するトグルオプションを実施する予定である」とツイートした。そして、法的措置を講じる可能性があることを示唆した。

 

また、ボイジャー・デジタルの弁護士は裁判所に提出した書類の中で、「バイナンスUSボイジャー・デジタルに支払った1000万ドルの保証金と、バイナンスUSが支払うべきリバース・ブレークアップ・フィー(M&A取引が特定の理由で予定通り実行されなかった場合に買主から売主に支払われる解約金に関して、全ての権利を留保する」と述べた。

 

FTXの破綻以降、米国の暗号通貨に対する規制は強くなっており、バイナンスUSが述べたように、暗号通貨企業にとっては不透明で厳しい環境になっている。実際、バイナンスとCEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao、通称CZ)氏は3月27日、米国商品先物取引委員会(U.S. Commodity Futures Trading Commission:CFTC)に提訴された。

 

 

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