ハーモニーをハッキングしたハッカー　マネーロンダリングを開始

先週、ハーモニー（Harmony）ネットワークがハッキングされ、1億ドル相当のラップドイーサリアム（Wrapped Ethereum：WETH)、アーベ（AAVE）、スシ（SUSHI）、ダイ（DAI）、テザー（Tether：USDT)、USDコイン(USDC) が盗まれ、イーサリアム（ETH）と交換された。ハッカーは盗んだ暗号通貨のマネーロンダリングを始めた。

ハーモニーの開発者は6月28日ツイッターで「ハーモニーはこの行為を把握しており、ブロックチェーン分析会社やFBIと協力して犯人を捕まえる」とツイートした。ハッカーがハッキングしたホライゾンブリッジ（ Horizon Bridge）はイーサリアム（Ethereum）、バイナンススマートチェーン（Binance Smart Chain）、ハーモニーなどのブロックチェーン間でトークン、ステーブルコイン、NFTなどを交換できる。

ブロックチェーンのデータによると、「ホライゾンブリッジエクスプロイト（Horizon Bridge Exploiter）」という開発者のウォレットが過去26時間で36,000ETH以上（4400万ドル以上）を移動したことがわかった。

6月27日、ハッカーは18,000ETH以上（2200万ドル以上）を3つのウォレットに送金した。その後、トークンはトルネード・キャッシュ（Tornado Cash）に送金された。現在、この3つのウォレットにはわずかなイーサリアムしか残っていない。

6月28日、ハッカーはさらに18,000ETHを別のウォレットに移動した。その直後、約6,000ETHが「0x89f89d61644c6e606efb25a01210159f102fbd8b」のウォレットに送金された。

トルネード・キャッシュは送金元アドレスと送金先アドレス間のオンチェーンリンクを切断するため、ハッカーが不正に入手した資金を引き出す際にアドレスを偽装することができる。6月28日までに、ハッカーのウォレットには合計49,000ETH以上（5,900万ドル以上）が移動したと推定される。一方、ハッキングされたハーモニーのネイティブトークンであるワン（ONE）の価格は過去24時間で4.6％近く下落した。執筆時点で、0.02ドルである。

6月25日、ハーモニー・プロトコル（Harmony Protocol）はハッカーに対して資金を返還した場合100万ドルの報奨金を出し、さらに刑事告発しないと発表した。ハッキング後、ハーモニーは同事件がBTCブリッジに影響がないことと、専門家と協力して犯人を特定し資金を回収することをユーザーに保証した。現在、ハーモニーはセキュリティ対策の強化に努めている。

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