米国司法省 史上最高額の暗号資産を押収 容疑者2名逮捕

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米司法省(The U.S. Department of Justice:DOJ)は2月8日に、119,754枚のビットコイン(BitCoin:BTC)を押収し、さらに資金洗浄の疑いで、2名の容疑者を逮捕した。

 

押収されたビットコインは、香港の暗号資産取引所ビットフィネックス(Bitfinex)が2016年8月にハッキングを受けた際に盗まれた暗号通貨である。今までで押収された暗号通貨では最大の金額であり、評価額は36億ドル(4160億円相当)以上だ。

 

容疑者は、イリヤリキテンシュタイン(Ilya Lichtenstein )34歳とその妻のヘザー・モーガン(Heather Morgan )31歳である。「暗号通貨取引所から盗まれた119,754ビットコインの収益を洗浄するために共謀した疑い」と裁判資料には記されている。

 

Bitfinexのハッキングで盗まれたビットコイン約25,000枚は、過去5年間で2,000以上の取引を経て、リキテンシュタインが管理するウォレットに送金された。資金の一部はリキテンシュタインモーガンが管理する金融口座に預け入れられた。

 

司法省は、盗まれた暗号通貨のうち、約94,636枚のビットコインがウォレットに残っていると説明した。

 

特別捜査官はリキテンシュタインが管理するオンライン口座のアクセス権限、且つウォレットの秘密鍵を入手できたため、Bitfinexから盗まれた94,000枚以上のビットコインを押収・回収することができた。

 

リキテンシュタインモーガン容疑者の手法はチェーン・ホッピング(Chain Hopping)」と呼ばれている。架空の身分を利用してKYCを行わない取引所のオンライン口座を開設し、コンピュータ・プログラムを使って取引を自動化する。そして、盗んだ資金をさまざまな暗号通貨取引所やダークネット市場の口座に預け、匿名性の高い暗号通貨(Anonymity-Enhanced Virtual Currency:AEC)と交換する。このような「複数の高度なロンダリング技術」を彼らは使用した。

 

リキテンシュタインモーガン容疑者は、米国で最高で懲役20年の刑を科すマネーロンダリングの共謀と、最高で懲役5年の刑を科す詐欺の共謀で起訴される」と司法省は結論付けている。

 

暗号通貨犯罪の取締りの強化により、盗難資金の引き出しを防げれば、業界全体のさらなる健全化に繋がるだろう。

 

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