資金不正流用疑惑 暗号通貨レンディング企業ネクソ社は否定 

「スイスの暗号通貨レンディング企業ネクソ(Nexo)社の創設者がチャリティープラットフォームから資金を不正に流用した」とのニュースがSNS上で広まった。

 

ネクソ社は暗号資産の担保融資サービスを提供している。同社のウェブサイトによると、400万人のユーザーがいて、40種類の暗号通貨に対応し、約120億ドルの資産を運用している。

 

アカウントネーム「@otteroooo」のツイッターユーザーが「ネクソ社の共同創設者コスタ・カンチェフ(Kosta Kantchev)氏と彼の家族がブルガリアの慈善団体ヘルプカルマ(Helpkarma)財団に寄付された資金を不正に流用している」とツイートした。

 

Otteroooo氏は「ブルガリアの調査報道データ局(Bureau for Investigative Reporting and Data:Bird.bg)と調査サイトLupa.bgの報告から、2018年にコスタ・カンチェフ氏の父カリン・カンチェフ(Kalin Kantchev)氏がヘルプカルマ財団の経営委員会に就任した」と主張した。

 

ヘルプカルマ財団は寄付金の一部を運営資金に充てている。しかし、一部の寄付金が不動産購入や個人旅行の資金に使われており、また、ヘルプカルマ財団の経営陣やスタッフに巨額の給与や手数料が支払われていた。

 

Otteroooo氏の告発に対して、ネクソ社はブログで「クリックベイトのフェイクニュース(click-bait fake news)であり、同社に対する『攻撃』だ」と主張した。また、ネクソ社は「Otteroooo氏が『コスタ・カンチェフ』と呼ぶ男性の写真は同社の共同創設者コスタ・カンチェフ氏ではなく、ヘルプカルマ財団の創設者兼会長コンスタンティン・クラステフ(Constantine Krastev)である」と指摘した。

 

さらに、「ネクソ社と不正流用で告発されたブルガリアの非営利慈善団体との間に共通の運営者・受益者・経営陣は存在しない」、「根拠のない不確かな情報を悪意で広めている。意図的にネクソ社を中傷する名誉損傷である」と非難し、 Otteroooo と名乗る正体不明の個人またはグループに対して停止勧告した。

 

しかし、ブルガリアの大手テレビ・チャンネルbTVは2021年12月、ヘルプカルマ財団に対して、独自の調査を行い、「ブルガリアのソフィア市の検察当局がカンチェフ氏を横領の疑いで調査、起訴した」と報じていた。

 

2022年6月初め、ネクソ社は競合企業のセルシウス・ネットワーク(Celsius Network)の資産買収を申し出たと発表した。先週さらに、ネクソ社は他の暗号通貨のレンディング企業を買収するため、シティグループ(Citigroup)とアドバイザー・パートナシップを締結したことを発表した。暗号資産業界が全体的に低迷している中、M&Aが活発になる一方で、内部告発等による不祥事も次々と表面化している。

 

 

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