BAYC開発企業のユガラボ 商標権侵害等でアーティストRyder Rippsを提訴

ユガラボ(Yuga Labs)は6月24日、米国カリフォルニア州地方裁判所で「原産地虚偽表示、虚偽の広告、ドメインの不法占拠、商標権侵害、不正競争、不当利得、不法妨害」などの理由でアーティストのライダー・リップス(Ryder Ripps)とその関係者を提訴した。

 

ユガラボは人気NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)プロジェクトの BAYC (Bored Ape Yacht Club:ボアード・エイプ・ヨット・クラブ)のクリエイターである。

 

リップス氏はRR/BAYCというブランドのNFTコレクションを作成し、自身のウェブサイトを通じて0.15ETHで販売した。ウェブサイトのリリースによると、1万個(合計180万ドル)が完売した。

 

ユガラボは「リップス氏はユガラボの商標を悪用して消費者を騙して、RR/BAYCを購入させた」と主張した。さらにBAYCプロジェクトの市場価値を低下させたとし、「継続的な侵害、BAYCとBAYCコミュニティに損害を与える違行為を抑制するため、当事者を提訴した。今後もあらゆる法的手段を検討し、責任を追求する」とツイートした。

 

RR/BAYCのNFTコレクションはすでに、NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)やファンデーション(Foundation)から削除された。

 

ライダー・リップス氏は2016年にフォーブス30アンダー30(Forbes 30 under 30)に選出されたデジタルアーティストである。リップス氏はBAYCの起源がナチスであると主張している。

 

ライダー・リップス氏は「 購入者はRR/BAYCがBAYCのイメージからインスパイアされて講義や風刺を表現するためにMintされた(作られた)ものだと理解している」と主張している。

 

ユガラボはBAYC が2021年に商標登録出願し、現在保留中である。知的財産権弁護士ゲルベン(Gerben)氏によると、「出願中の商標に対する権利は十分に保護されていない。アメリカ合衆国特許商標庁(the United States Patent and Trademark Office:USPTO)が承認するまで、連邦商標登録の権利はない」と指摘した。

 

ユガラボがBAYCのNFT保有者に著作権を行使できるかに注目が集まる暗号資産関連の裁判である。

 

 

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