BAYC#2162 NFTの売却・譲渡を差し止め シンガポール最高裁判所

シンガポールの新聞社 ザ・ストレーツ・タイムズStrait TimesST)紙の報道によると、ジャネッシュ・ラージクマールJanesh Rajkumar)氏が担保として差し入れた非代替性トークBAYC 2162の売却について、シンガポール最高裁判所が差止命令を下した。

 

BAYCとは、米国NFTおよび暗号通貨のマーケティングと開発を行う会社ユガ・ラボYuga Labs)が作成したNFTデジタルアートである。BAYCは類人猿(Ape)をモチーフにした作品で、アルゴリズムプログラムによって頭、帽子、服をランダムに組み合わせておりそのバリエーションは1万種類にも及ぶ。

 

2021年4月NFTマーケットプレイスOpenSeaリリースされ、直後に完売するほど人気が高いNFT作品だ。その後、オークション価格が急騰した。いまOpenSeaのフロアプライス40‐50ETHになっている。

 

ラージクマール氏は、BAYC 2162を担保としてNFT担保の暗号資産オンライン貸出業者の「NFT fi」から、イーサリアム(ETH)を借りた。シンガポール最高裁判所での弁論でラージクマール氏は、「貸出業者との融資契約ではNFTの所有権を放棄しないことが約束されている。また、返済が滞った場合、ラージクマール貸出業者にその旨を伝え、貸出業者は返済期間を相応に延長しなければならない。」と主張した。

 

しかし、貸出業者は合意に反し差押えを行い、BAYC 2162個人のイーサリアムウォレットに移し、OpenSeaに出品した。

 

OpenSeaシンガポール最高裁判所の差止命令に応じ、現在BAYC#2162取引機能が停止され出品も入札もできない状態となっている。

 

この差止命令はNFTを資産とする認識に基づいている。シンガポール最高裁判所によるNFTの保護差止は、NFT資産を巡る商業的紛争としては世界初の事例である今後の動向に、各方面から注目が集まっている。

 

 

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