インドネシアで発足した「セレブリティトークン」が話題に

インドネシアにおける暗号通貨への投資は2020年から2022年の間に大きな成長を遂げた。インドネシアの商品先物取引規制当局のデータによると、国民の4％が暗号通貨に投資しているという。2021年の暗号通貨取引量は340億ドルを超えた。暗号通貨の魅力が広まり、インドネシアの有名人やインフルエンサーも参入し始めている。

2021年以来、インドネシアの有名人やインフルエンサーが、インドネシアの暗号投資業界により深く関わりだした。多くの人が取引所や暗号通貨プロジェクトの「ブランド・アンバサダー」となった。

一部の有名人は、独自の暗号通貨を作成している。例えば、あるインドネシアの有名なミュージシャンが独自のトークン（ASIX）を作成した。執筆時点までで、インドネシアで流行っているセレブリティトークンはVCG（VCG）、Asix（ASIX）、I-Coin（ICN）の3つである。

トークンだけではなく、NFTにも多くの有名人が参入している。インドネシアの歌手Syahrini氏は自身の芸名でNFTコレクションを作成し、バイナンス（Binance）のNFTマーケットプレイスで販売した。彼女の「Syahrini'sJourney to the Metaverse（シャーリーニのメタバースの旅）」というNFTシリーズは、発売後わずかに8時間で完売した。

女優・モデル・歌手のルナ・マヤ（Luna Maya）氏も独自のNFTプロジェクトを立ち上げた。NFT制作の経験を持つ日本のアート会社であるTokauと共同で、10個のNFTコレクションを立ち上げた。彼女のコレクションは「BakerySwp」というNFTマーケットプレイスで販売されており、バイナンスのCEOであるChangpengZhaoを含む多くの人々の注目を集めた。

有名人やインフルエンサーが暗号通貨プロジェクトやプロモーションへ参加する傾向は、インドネシアの暗号通貨業界をさらに拡大させている。規制当局のデータによると、個人投資家の参入もあり、2020年と比べ、取引量は100％以上増加している。機関投資家もブロックチェーンや暗号通貨関連のプロジェクトへの資金提供や投資へ積極的に参加している。

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