Blofin: FRBの急激な利上げによる暗号通貨の弱気市場、12月がターニングポイントとなる可能性も

現在の急激なインフレを考えると、米連邦準備制度（FRB）の利上げ政策は今後も続き、金利はさらに引き上げられる可能性が高い。6月のFOMCでは0.75％の利上げが決定された。7月にはさらに0.75％の利上げが行われる可能性があり、9月と11月にはそれぞれ0.5％の利上げの可能性もある。FRBのパウエル議長の態度から、経済成長と雇用を犠牲にしてでもインフレを抑えようとしていることが読み取れる。このことから、弱気相場に突入した暗号通貨市場はさらに下落すると思われる。

 

長く続く不況は暗号通貨市場に大きな影響を及ぼしている。パニック売りのため、主要な暗号資産先物のプレミアムレートはリスクフリー資産の収益率を下回った。そのため、暗号通貨市場から撤退する投資家が続出中だ。

 

逃げた投資家はすぐには戻って来ない。しかし、マクロ的な観点から見ると、米国の債券利回りの変化と米国の中間選挙が暗号資産市場の好転のきっかけとなる可能性がある。

米国債の利回りは暗号通貨市場の転機の一つと考えられる。今年、FRBの厳しいインフレ対策により米国2年国債の利回りは高止まりしている。利上げでもインフレの抑制ができないと判断した場合、FRBは政策を変更する可能性がある。2ー10年の米国債の利回りが引き下げられた場合、一度撤退した投資家が再び暗号通貨市場に戻る可能性も高い。そのため、12月のFOMCは投資家が戻るかどうかの重要なターニングポイントと考えられる。

暗号通貨市場では6月以降、ビットコイン（BTC）の長期コールオプションのインプライド・ボラティリティがプットオプションを大きく上回った。これは、一部の投資家がFRBが12月以降に金融政策を緩和すると期待しており、それによって暗号通貨市場が年末から回復すると予想していることを示唆している。

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