NFTアートのFidenza #313 を335万ドルで販売

アーティストのタイラー・ホッブス（Tyler Hobbs）氏が制作したFidenza #313 NFTは、2ヶ月前に0.58ETH（約1,400ドル）で販売された。しかし、8月24日に1,000ETH（約335万ドル）で転売されていたことが判明した。

Fidenzaコレクションは999種類のNFTアート作品で構成されている。Fidenzaコレクションは今年の6月に発売開始。

作品はアルゴリズム技術を用いて、キャンバスを埋めるように、独自の色の長方形や正方形のパターンを形成している。

ホッブズ氏は、「Fidenzaは、これまでの私のアルゴリズムの中で最も汎用性の高いもの。このプログラムは構造化された曲線とブロックに焦点を当てていますが、スケール、構成、テクスチャー、色の使い方の多様性が、生成の可能性を広げてくれる」と述べている。

NFTの市場は一時的に低迷していたが、最近は注目度の高い販売が相次ぎ、復活しつつある。

例えば、「Stoner Cats」コレクションは発売後35分で完売し、800万ドルの売り上げを記録した。また、「CryptoPunks」に対する需要も旺盛で、1パンク（Punk）あたりの平均販売価格は13万5千ドルに達していた。

OpenSeaの共同設立者兼CEOであるデビン・フィンザー（Devin Finzer）氏は、「2020年のOpenSeaの総取引量は約2,100万ドルであったがたった2日間だけで、9,500万ドルの取引量を処理した」と、NFTの販売が好調で回復してきたことを明らかにした。

しかし、高値のNFTアートに関して、ソーシャルメディアでは相変わらず批判の声が上がっている。

皮肉なことにFidenza #313の販売に対して、Twitterで最も「いいね」がついたコメントは、「写真を保存するのは無料だ（Cost me 0 ETH to save this to my computer just now. ）」というものだった。

また、Twitter上の別のコメントは、Fidenza #313の販はが、価格を人為的につり上げるための資金洗浄販売である可能性を指摘していた。

マネーロンダリングの手法か、強気回復か、過熱気味であることは間違いないだろう。

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