CFTCがバイナンスとCEOのCZ氏を提訴

世界最大の暗号通貨取引所であるバイナンス(Binance)と同社CEOチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao、通称CZ)氏は3月27日、米国商品先物取引委員会(U.S. Commodity Futures Trading Commission:CFTC)に提訴された。また、バイナンスの違反行為を幇助したとして、バイナンスの元最高コンプライアンス責任者サミュエル・リム(Samuel Lim)氏も提訴された。

https://www.cftc.gov/PressRoom/PressReleases/8680-23

 

CFTCが出したニュースリリースを要約すると以下の通りである。

 

CFTC は、Binance Holdings Limited、Binance Holdings (IE) LimitedおよびBinance (Services) Holdings Limitedの3社(以下、バイナンスと言う) は不透明な共通企業を通じて中央集権型の暗号資産取引バイナンスとその他複数の企業体を、商業的利益を目的に意図的に規制を回避するため、商品取引所法(CEA)の規定を無視して運営している。

 

バイナンスに対して、罰金、不正利益返還の命令、恒久的な取引・登録禁止および CEAおよびCFTC規制のさらなる違反に対する永久的な差し止めを求める」

 

CFTCの主任弁護士グレッチェン・ロウ(Gretchen Lowe)氏は「今回の強制執行はCFTCがアメリカの投資家を保護するための措置である。CFTCは不安定でリスクの高いデジタル資産市場いおける不正行為を発見し、不正行為を阻止するため、権限を行使する。バイナンスは何年にも渡り、CFTCの規則に違反していることを知りながら、コンプライアンスに取り組んでいると見せかけて、法律よりも利益を優先することを意図的に選んだ」と述べた。

 

訴状には、「バイナンスは 2019年7月から米国人に商品デリバティブ取引サービスを提供していた。バイナンスは利益を最大化するため、特にVIP 顧客に自社のコンプライアンス管理の回避方法を教えていた。また、顧客の身元確認を怠り、さらに、テロリストへの資金供与やマネーロンダリング対策の基本的な手続きを実施していない」と書かれていた。

 

また、訴状の中でリム氏に対しては、「バイナンスの米国顧客にバイナンスのIPアドレスのブロックを回避するため、VPN(仮想プライベートネットワーク)を介して取引を提供し、バイナンスの KYC ベースの制御を回避するため、オフショアのシェルカンパニー(ペーパーカンパニー)を通じて新規アカウントを作成するなど、バイナンスのコンプライアンス管理を回避するための仕組みを作り、顧客に利用するよう促した」とある。そして、 CFTCはCZ氏に対して、「 CZ氏はこのようなコンプライアンスの不備に対して責任があり、バイナンスの責任者という立場でありながら、長期に渡る不正行為に対して誠実に行動しなかった」と強調した。

 

このニュースを受けて、バイナンスでは多くの出金があり、ビットコインBTC)は27,000ドル台にまで下落した。

 

 

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