システム不具合でビットコインを不正に入手したユーザーに返還訴訟 カナダの暗号取引所コインベリー

カナダの暗号取引所コインベリー(Coinberry)は、取引システムの不具合でビットコインBitCoin)を不正に入手した50名のユーザーに返還するよう訴訟を起こした。
 
コインベリーの2020年のソフトウェアのアップグレード期間中、ユーザーはカナダのインタラック( Interac )社の電子送金サービス「イートランスファー(e-Transfer)」を利用してコインベリーの口座に入金した場合、ビットコインを購入した上で送金をキャンセルできた。これを悪用すれば、ユーザーは資金を減らさずビットコインを手に入れることができた。
 
コインベリーによると、ソフトウェアの問題が修正されるまでに、546人のユーザーが合計約120BTCを入手した。コインベリーは、546人全員に電子メールで不正に入手したビットコインを返還するよう通知した。そのうち、270人から約37BTCの返却があった。しかし、一部のユーザーは不正に入手したビットコインを暗号通貨取引所バイナンス(Binance)に移した。バイナンスは不正に入手されたビットコインの枚数を確認するため、関連するアカウントをアクセス制限した。
 
しかし、コインベリーは流出したビットコインの3分の2しか回収できなかった。
 
この訴訟では50人のユーザーに対してバイナンスに送金した9.48BTCを含む63 BTCの返還を求めている。返却のないユーザーのうち最も金額が多いのは合計38万ドルで、Jordan SteifukとConnor Heffernanという2つのアカウント名であるが、実際には同一人物の可能性が高い。
 
コインベリーは、カナダのバンクーバーに拠点を置く暗号通貨取引所である。2022年4月「ミスター・ワンダフル」の愛称で呼ばれるカナダの実業家ケビン・オレアリー(Kevin O'Leary)氏が投資する分散型金融 (DeFi) プラットフォームであるワンダーファイ・テクノロジー(WonderFi Technologies)社に 3,800 万ドルで買収された。
 
ワンダーファイ・テクノロジー社は暗号通貨取引所ビットバイ(Bitbuy) の親会社であるファースト・レジャー(First Ledger)社を2022年1月に1 億 6200 万ドルで買収した。ワンダーファイ・テクノロジー社はカナダ政府から承認を受けた 6社の取引所のうち 2社を所有することになり、オンタリオ証券委員会 (Ontario Securities Commission:OSC) の監督下で業務を行う。
 
オレアリー氏は、以前はビットコインの懐疑派で知られていたが一変し、2021年にはポートフォリオ中の暗号通貨が金を上回った。オレアリー氏はビットコインと金は「異なる2 種類の資産である」、「暗号通貨に投資することはソフトウェアに投資することと同じである」と自身の投資哲学を述べている。
 
コインベリーの安全性の評価はWikiBitで確認できます。

詳細:https://www.wikibit.com/ja/dr/1329581321320.html
 
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