ステーブルコインaUSDがデペッグ 価格が一時99%の大暴落

ポルカドット(Plokadot)ベースのステーブルコインaUSD(Acala USD)はドルからデペッグした。コインマーケットキャップ (coinmarketcap.com)のデータによると、8月14日に1 aUSDが0.006383ドルの史上最安値を記録した。その後、0.95ドル台まで反発したが、すぐに0.01165ドルまで下落した。

 

aUSDはポルカドットのネイティブトークンのDOTを担保としたステーブルコインである。また、アカラ(Acala)はサブストレート(Substrate)で開発されたパブリックチェーンであるため、同じくサブストレートで開発されたパブリックチェーンで交換すると、アカラ上のトークンを別のチェーンに移動できる。

 

aUSDがドルからデペッグした原因はハッキングである。アカラネットワーク(Acala Network)がステーブルコインサービスを提供するために利用しているHonzonプロトコル脆弱性を突かれた。iBTC/AUSDの流動性プールの設定ミスにより、aUSDのマイニングにエラーが起こり、流動性プールから12億6700万ドル以上に相当するaUSDが不正にミントされた。

 

アカラネットワーク運営チームはaUSDの価格が大暴落する直前に「aUSDに影響を与えるHonzonプロトコルの設定に関する問題を発見した。この問題を調査するため、アカラのオペレーションを一時停止する。ネットワークが通常の運用に戻り次第、報告する」と公式アカウントでツイートした。

 

バイナンスのCEOチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏は「アカラプロトコルは現在、危険にさらされている。どうやらiBTC/aUSDの流動性プールにバグがあったようで、ハッカーのウォレットには現在10億ドル以上のaUSDが保管されている。私たちは監視をしている。aUSDはバイナンスには上場していない」とツイートした。

 

アカラによると「設定ミスは修正され、不正ミントされたaUSDトークンを受け取ったウォレットの特定に成功した。オンチェーン調査中だ」と発表した。

 

2022年5月のテラUSTのデペッグはテラ全体のエコシステムの崩壊をもたらし、400億ドル以上が蒸発した。その後も、USDN、MIM、USDDなどのステーブルコインが1ドルを割り込んだ。USTはドルへのペッグを取り戻すことができなかったが、USDN、MIM、USDDは現時点では1コイン0.99ドルでペッグしている。コインマーケットキャップのaUSD市場データによると、日本時間8月15日午前9時15分aUSD/米ドルは0.89ドルで推移している。

 

 

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