FTXの影響を抑制ため 暗号通貨業界回復基金にバイナンスが10億ドルを拠出

暗号通貨取引所バイナンス(Binance)はFTX崩壊後の信頼回復のため、暗号通貨業界回復基金(Industry Recovery Initiative:IRI)に10億ドルを拠出すると発表した。同基金には他の暗号通貨会社にも資金を拠出する予定である。

 

暗号通貨業界回復基金の設立

今回の基金設立について、バイナンスは、「IRIは投資ファンドではなく、Web3の未来をサポートしたい暗号通貨企業のための新しい共同投資の機会である」と説明した。

 

すでに、Jump Crypto、Polygon Ventures、Aptos Labs、Animoca Brands、GSR、Kronos、Brooker Groupらが約5000万ドルの拠出を予定しており、業者数はさらに増えると予想される。

 

初期段階では10億ドルを目標にしているが、必要に応じて、20億ドルに引き上げる可能性もある。各参加者は法定通貨、ステーブルコイン、その他トークンなどの形で拠出する。

 

バイナンスは今回の基金、IRIに関して、「イノベーションと長期的な価値創造、明確に定義された実行可能なビジネスモデル、リスク管理に焦点を当ててプロジェクトを探す」と説明している。

 

暗号通貨業界回復基金の目的

バイナンスのCEOチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao、通称CZ)氏は11月14日に暗号通貨業界回復基金の設立を発表していた。


基金の目的は、流動性危機にあるプロジェクトを支援し、FTX破綻の連鎖影響を減らすことである。

 

CZ氏は、FTX崩壊を2008年のリーマン・ショックと比較し、「連鎖的影響」を警告している。


また、インドネシアで開催されたフィンテック会議のスピーチでは「暗号通貨業界は透明性を高める必要がある。この業界を強くするためには世界中の規制当局と密接に協力する必要があり、規制当局は大きな役割を果たさなければならない。特定の当事者の責任にはできない」と語った。

 

バイナンスの幹部は「IRIの使命は、最高の技術者や起業家が築いた有望で品の高い企業やプロジェクトが自らの過失ではなく、外部環境によって短期的な大きな財政難に直面した際に支援することである。すでにIRIに支援を求める企業から約150件の申請を受けている」、「IRIの取り組みは約半年間を予定しており、それぞれのケースに合わせたソリューションが必要になることが予想されるため、トークン、法定通貨、株式、転換社債、クレジットラインなどで柔軟に対応する」と明かした。

 

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