MultichainのCEOが行方不明!どうなるMultichain!?

2023年6月1日、クロスチェーンプロトコル開発のマルチチェーン(Multichain)はツイッターで、CEOジャオ・ジュン(Zhaojun)氏と連絡が取れなくなったと発表した。そのため、現在、一部ブロックチェーンネットワークルーターが機能しなくなった。

 

https://twitter.com/MultichainOrg/status/1663941611380965376

 

 

ツイッターでの発表は以下の通りである。

「この2日間、Multichainプロトコルに想定外の事態が発生し、問題が起きました。チームはプロトコルを維持するためにあらゆる手を尽くし、 現在CEOのジャオ・ジュン氏に連絡を取っていますが、メンテナンスに必要なサーバーへアクセスできない状況です。

 

本日午後、ルーター5(Router5)のスキャンノードネットワークに問題が発生し、一部のチェーンの通常のクロスチェーンサービスに影響が出ました。この問題はチームの現在の権限と能力を超えており、ユーザーの利益を守るため、UI上で影響を受けたチェーンに対応するクロスチェーンサービスを停止することを決定しました。なお、先週ルーター2(Router2)でも同様の問題が発生しました。

 

ユーザーの皆様のご理解に感謝するとともに、パートナー様には影響を受けたチェーン上またはチェーンへマルチチェーンプロトコルのスマートコントラクトを直接呼び出し、クロスチェーン操作を行わないようお願い申し上げます。

 

影響を受けたチェーンは以下の通りです。

 

Kekchain, PublicMint, Dyno Chain, Red Light Chain, Dexit, Ekta, HPB, ONUS, Omax, Findora, Planq

 

一連のトラブルは5月24日kあら発生した。 翌25日、Multichainは、「一部のクロスチェーンルートは不可抗力により利用できない状態となっており、サービス再開までの時間は不明となっています」とツイートした。これを受け、暗号通貨取引所バイナンス(Binance)は Multichainプロトコルに関する不確実性を引き起こした取引停止に続き、5月25日に10種類のブリッジトークンの入金を停止した。また、ブロックチェーン分析会社ロックオンチェーン(Lookonchain)は5月24日、「スマートマネーアカウントに関連するMULTIの流出が300万ドルあった」と報告した。さらに、SNS上では、「Multichainのチームが中国警察に逮捕され、15億ドルのスマートコントラクト資金が当局の管理下にある」との噂が広まった。これらのニュースを受け、ネイティブトークンMULTIは2週間で50%以上暴落した。

 

マルチチェーン・クロスチェーン・プロトコルMultichain Cross-Chain Protocol)は、2021年に設立されたMultichainによって開発された、異なるブロックチェーン間で資産を転送できるプロトコルである。このプロトコルを使用することで、イーサリアムEthereum)、バイナンス・スマート・チェーン(Binance Smart Chain)、ポリゴン(Polygon)、アバランチAvalanche)、ソラナ(Solana)などの様々なブロックチェーン間で資産を転送できる。Multichainはブロックチェーン間の相互運用性を高めることを目的にソリューションを開発するスタートアップである。

 

マルチチェーン・クロスチェーン・プロトコルには以下のメリットがある。

・異なるブロックチェーン間で資産を転送できる

・複数のブリッジを組み合わせることで、効率的転送できる

・転送手数料が安い、

・転送の安全性が高い

 

マルチチェーン・クロスチェーン・プロトコルは開発中であるにも関わらず、多くのブロックチェーンに採用され、ブロックチェーンエコシステムの成長に大きく貢献すると期待されていた。

 

現在、Multichainのチームはプロトコルの具体的に状態について沈黙しており、また、ジャオ・ジュン氏との連絡が取れていない。そのため、ラグプルの可能性もある。ラグプルについて、手口、見分け方、対策、対処法をこちらの記事で詳しく解説しているので、騙されないよう、ぜひ読んでほしい。

 

 

 

Multichainについては、今後3つのシナリオが考えられる。

1.ジャオ・ジュン氏と連絡が取れ、プロトコルの問題が解決する。もっと望ましいシナリオである。

2.ジャオ・ジュン氏が行方をくらましたままで、問題を解決できず、プロトコルが放棄される。ユーザーが損失を被るだけでなく、DeFiプロトコルへの信頼低下につながる可能性がある。

3.ジャオ・ジュン氏と連絡が取れたものの、問題が解決できない。これも悪いシナリオで、プロトコルがシャットダウンされ、ユーザーが損失を被る。

 

ジャオ・ジュン氏の失踪は、MultichainとDeFiコミュニティにとってマイナスである。これから数日~数週間のうちに大きく進展する可能性もあるので、引き続き情報をチェックする必要がある。

 

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