東南アジアと中東が 米ドルからの脱却を加速化

4月5日、マレーシアのアンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)首相は中国海南省で開催されたボアオ・アジアフォーラム2023(Boao Forum for Asia Annual Conference 2023)で、「マレーシアは米ドルや国際通貨基金IMF)に依存し続ける理由はない」と述べ、アジア通貨基金を再提案した。

 

アジア通貨基金は元々、1997 年のアジア通貨危機の際に日本政府が提案したものであるが、実行はされなかった。最近のFRBの利上げにより、世界市場で米ドルが強くなっている。これは国際貿易取引を米ドルに依存している東南アジアの国々に大きなダメージを与えている。

 

先週開催されたASEAN財務相中央銀行総裁会議(AFMGM)では金融取引においてドル、ユーロ、円、英国ポンドへの依存を減らすことが議題の焦点となった。今回の会議では、ドルの上昇によって東南アジアの国々の通貨が数十年ぶりの安値を記録しているため、現地通貨で取引する必要性が強調された。

 

エコノミストのピーター・シフ(Peter Schiff)氏は、「多くの国が米国と米ドルからの脱却を加速させている。ドルの基軸通貨としての地位は危険にさらされており、ドルに依存するアメリカの生活も危機に直面している。個人的な損失を減らす最善の方法はドルとドル建ての金融資産を売却することである」とツイートで強調した。

 

さらに、「サウジアラビアや東南アジア諸国は米ドルを拒んでいる」、「東南アジアと中東の国々、特にサウジアラビアASEAN諸国は米ドルへの依存を減らす取り組みを進めており、トルコ中央銀行も最近米ドル脱却の取り組みを強化する措置を発表した」、「米国は前回よりも大きな金融危機の瀬戸際に立っており、米国経済は歴史上最大の経済危機に直面しようとしている」と警告した。

 

また、『通貨戦争―崩壊への最悪シナリオが動き出した!』の著者でありエコノミストのジェームズ・リカーズ(James Rickards)氏は、「米国財務省はドルを兵器化している。財務省の存在が準備通貨としての米ドルの地位にとって最大の脅威である。決済通貨にドル以外を求める国が増えていることも大きな問題である」と警告している。

 

米中間のパワーバランスの変化に伴い、各国はどちらにつくかの選択を迫られている。

 

関連記事:

インドが貿易で自国通貨を導入 米ドルの基軸通貨の地位が揺らぎ始める

https://www.wikibit.jp/dailynews-20230404-01/

 

BTCレート: https://www.wikibit.com/ja/tk/6872731468202.html

 

免責事項
暗号通貨は価格変動が激しく、トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。


WikiBitとは?
弊社が提供しているWikiBitは、暗号通貨取引所・トークンの信頼性に関する情報を収集・公開している第三者プラットフォームです。
登録されている暗号通貨取引所・トークンの数は、全世界で1万件を超えています。

 

真相公開」のページでは、実際に詐欺に遭ってしまったトレーダーからの被害報告が日々投稿されています。また、WikiBitでは暗号通貨に関連するニュースや、相場情報までトレードに役立つ有益な情報を日々発信しています。

 

初めて暗号通貨(仮想通貨)取引所を利用する際は、入金前にWikiBitのアプリで、取引所の安全性や評判を確認することを強く推奨しています。

 

https://cutt.ly/WikiBitApp
コンテンツは全て無料で閲覧できます。
ぜひ上記のリンクからWikibitアプリをダウンロードして、取引所の情報をチェックしてみてください。