グレイスケール・ビットコイン・トラスト（GBTC）の今後の展望

2022年12月20日、グレイスケール・インベストメンツ（Grayscale Investments）CEO マイケル・ソンネンシャイン（Michael Sonnenshein）氏は投資家に向けた年末のCEOレターで、グレイスケール・ビットコイン・トラスト（GBTC）の今後について語った。

レターの内容は、以下である。

弊社はGBTCをETF化することが投資家にとって最善の利益になると信じ、この目標に焦点を当て、取り組んでいきます。

弊社の米証券取引委員会（SEC）に対する訴訟は進行中です。2022年10月11日に冒頭陳述書を提出し、従来型金融と暗号通貨それぞれの専門家から幅広い支持を得ました。このことは分野に関わらず、投資家にとって重要なテーマであることを示唆しています。

最近、SECから回答（概要）が届いたので、弊社は現在SECへの回答草案を作成しています。提出期限は2023年1月13日、概要の提出は2023年2月3日です。その後、3人の裁判官が選ばれ、口頭弁論が行われ、判決が下される予定です。

GBTCを合理的な期間内にETFに転換できないと結論を出した場合、GBTCの資本の一部を何らかの形で株主に返還する予定です。

返還方法の1つとして、GBTCの発行済株式の一部の公開買付けも検討しています。公開買付けを行う場合、GBTCの全発行済株式の20％以下に留める予定です。この計画を実施するには、以下の2つの承認を得る必要があります。

1.全ての投資家にとって公正な公開買付けを保証するため、公開買付けに適用されるいくつかの要求をSECが免除する必要があります。しかし、SECは免除を認めない可能性があり、その場合、GBTCは公開買付けを行えません。

2.現在のGBTCの信託契約ではGBTCが株式を償還または買い戻すことができません。そのため、公開買付けを実施するには株主の承認を得てから信託契約を修正しなければなりません。

公開買付けができた場合、公開買付けを実施した後、ETFへの転換が成功するまで、償還せずにGBTCを運営し続ける予定です。SECが免除しても、追加の公開買付けは検討しています。適切な返還方法を見つけられなかったとしても、GBTCを解散させるつもりはありません。ETFへ転換するまで、償還せずにGBTCの運営し続けます。

グレイスケールのCEOレターによると、グレイスケールがGBTCを放棄するつもりはなく、むしろGBTCの存続を望んでいる。さらに、グレイスケールはGBTCのETF化を決してあきらめていない。

2023年に入った後、グレースケールは投資家がこの変革的な資産クラスの関連知識を理解できるようにな取り組む必要がある。米国内で投資家が互いに信頼できる暗号通貨エコシステムの確立を保証するために、グレースケールは暗号規制の強化や暗号業界を支持する政府関係者の増加も必要としているでしょう。

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