テレグラムがアップデートでプライバシーの保護を強化


インスタントメッセージアプリケーションのテレグラム(Telegram)は12月6日アップデートが行われた。

 

 

今回のアップデートでは携帯電話番号無しで、ブロックチェーンベースのIDコードでアカウントを開設・ログインできる新機能などが追加された。

 

テレグラムは2013年にロシア人技術者が開発したチャットツールである。2022年には月間アクティブユーザーが7億人となり、全世界のアプリダウロード数トップ5にランクインした大人気のコミュニケーションツールとして、注目を集めている。

 

テレグラムは暗号資産の関連情報の収集、シークレットチャット、暗号資産のトンコイン(Toncoin:TON)の送金などの機能があるため、暗号資産ユーザーの人気が高い。

 

 

 

テレグラムはこれまで登録の際に電話番号が必要であった。今回のアップデートでは Fragmentというプラットフォームでブロックチェーンベースの匿名IDを購入すれば 、SIMカード(電話番号)なしでアカウントを開設できるようになった。これによって匿名性が確保される。さらに、匿名ID の他、自動削除タイマー、100人以上のグループ内でもトピック機能が利用できるなどの新機能も追加された。

 

匿名IDが購入できるFragmentではテレグラムが独自に設計した分散型ブロックチェーン「Open Network」のトークンであるトンコインを用いて取引を行う。

 

自動削除タイマーはタイマー設定で履歴を残さずにチャットのメッセージを自動的に削除できる機能である。既存のチャットと将来のチャットを自動タイマーで削除できる。テレグラムは新機能によってはユーザーのプライバシーの保護が強化されると述べた。

 

テレグラムは匿名で利用ができようになって秘匿性が高まった反面、サービスを悪用される可能性も高まり、詐欺なども報告されている。知らない人からのダイレクトメッセージには注意し、特に、高配当、簡単に利益が出るなどの勧誘は詐欺なので無視すべきである。

 

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