貧困撲滅のための暗号通貨ズガコインへの批判が高まる

アフリカの経済再建を支援する目的でアフリカの起業家が創設した暗号通貨ズガコイン(Zugacoin:SZCB)に対して、SNS上で「引き出せない」というトラブル報告が続出している。
 
このプロジェクトに対するクレームや疑惑を受け、ズガコインの創設者であるサム・ズガ大司教(Archbishop Sam Zuga)はズガコインのエコシステム内の不正操作疑惑を否定し、「金融の未来を正すためにデジタル金融システムを構築している」、「送金した金額の2倍の利益が自動的に得られる。ズガコインは未来へのシステムの推進力として利用される」などフェイスブックで投稿し、さらに、プロジェクトに対して批判する「無知な人々」を非難した。
 
一方でズガ氏は「エコシステムの仕組みや一部の保有者が出金トラブルに遭った可能性がある」、「ズガコインのエコシステムに問題はない。唯一の問題はこのシステムがどう機能するよう設計されているかをユーザーが知らないことだ。出金する人が入金する人よりも少なければ、問題なく出金できる。出て行くものが入って来るものよりも多ければ、どんなシステムでも成り立たない」と説明した。
 
しかし、ナイジェリアのブロックチェーンアナリストのOphi Rume氏は「ズガコインプロジェクトは透明性が欠けており、ナイジェリアの人々の宗教への信仰心や宗教指導者への尊敬を利用しているので、赤信号だ」と指摘した。また、別の専門家は「詐欺師は警戒心の薄い者にプロジェクトを売り込む際、宗教を利用することが多く、暗号通貨プロジェクトに宗教指導者が名を連ねていると、信仰心から批判を控えるようになる」とコメントした。
 
ナイジェリアのブロックチェーン技術協会(SIBAN)の元会長で暗号通貨取引所ビットゲット(Bitget)アフリカのチームリーダーであるPaul Ezeafulukwe氏は「ズガコインは最も不安定な暗号通貨である。貧困をなくし970億ドルのナイジェリアの国家債務を減らすという約束は、暗号通貨の仕組みを理解していない証拠である。こんなこと実現できるわけがない」と批判した。
 
ズガコインは2022年6月17日に492ドルを記録した後急落し、8月29日時点では1.88ドルとなっている。
 
この記事で紹介したズガコインとビットゲットに対する暗号通貨の取引所、プロジェクト、トークンを安全性と信頼性を評価する第三者機関であるWikiBitの評価は、以下の通りである。

Zugacoin:詳細はこちら

Bitget:詳細はこちら

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