マスク氏、ツイッター社を詐欺で告発 法廷闘争激化

電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)社と航空宇宙メーカーのスペースX(SpaceX)社のCEOイーロン・マスク(Elon Musk)氏は、SNS企業ツイッターTwitter)社の買収契約を打ち切ったとして同社に提訴された。しかし、マスク氏は8月4日ツイッターを詐欺行為で反訴し、契約違反と買収契約撤回を求めた。

 

マスク氏は反訴状で次の通りに主張した。

 

「本訴訟はツイッター社がマスク氏に会社の状況やユーザー数を評価するために使用している重要な指標について誤った説明をしたことが理由である。

 

ツイッター社は投資家を騙すため偽アカウントやスパムアカウントの数を故意にカウントし、mDAU (収益化可能なデイリー・アクティブ・ユーザー数)を水増しした。

 

買収契約締結後、マスク氏はツイッター社が開示した数字に大きな疑問を抱いた」

 

マスク氏はツイッター社を詐欺行為で契約違反と買収契約撤回を求めて反訴した。

 

ツイッター社は mDAUを広告を表示できるウェブサイトにアクセスまたはアプリにログインする一日当たりのユーザー数と定義している。

 

一方、ツイッター社はマスク氏の反訴に対して、「マスク氏はデータを恣意的に選び、広告システムに対して誤った主張をしている」と非難した。

 

ツイッター社取締役会会長のブレット・テイラー(Bret Taylor)氏は「彼の主張は事実誤認であり、法的根拠も不十分であり、商業的に意味がない。デラウェア州大法院での裁判を楽しみにしている」とツイートした。

 

マスク氏は先月、「ツイッター社は買収契約の複数の条項に重大な違反がある」と主張し、契約を正式に打ち切った。これに対し、ツイッター社は先月、買収契約を強制執行するためマスク氏を提訴した。10月17日審理が開始される。

 

さらに、ツイッター社はマスク氏に対する訴訟に関して、暗号取引所バイナンス(Binance)とマスク氏のアドバイザーおよび融資希望者十数名を証人として召喚している。今年5月、マスク氏がバイナンスなど18社からツイッター社買収のために資金調達をしたことが明らかになったからだ。

 

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