ルナ(Luna)に投資した暗号通貨ヘッジファンドが債務超過で破産の可能性も

暗号資産調査企業のザ・ブロック(The Block)によると、大手暗号通貨ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital:3AC)社は大規模清算後に債務超過で破産する可能性が浮上した。

 

ACは2012年にスー・ズー(Su Zhu)氏とカイル・デイビーズ (Kyle Davies)氏が設立した暗号通貨ヘッジファンドである。ゲームファイ(GameFi)とディーファイ(DeFi)に投資し、さらにソラナ(Solana:SOL)アバランチ(Avalanche:AVAX)テラ(Terra:LUNA)などの代替レイヤー1プロジェクトを推進してきた。市場のピーク時には、約100億ドルを運用したと報告されている。

 

3ACはテラへ多額の投資を行っており、テラ暴落の最中、ステーキングされたイーサリアム(stETH)を売却した。さらに、6月14日には利子付きのディーファイプロトコルのアーベ(Aave)から81,000 stETH以上(当時のレートで約9200万ドル)を出金した。テラの暴落により3ACは大きな損失を出した。

 

ザ・ブロックの記者フランク・チャパーロ(Frank Chaparro)氏によると、3ACの清算額は少なく見積もって4億ドルである。また、3ACは「清算開始以降、取引先との連絡を断っている」とも述べた。

 

ブロックチェーンデータ分析ツールのドゥーン・アナリティクス(Dune Analytics)のデータによると、3ACのポートフォリオの合計額は24時間で3億7247万ドルから1億3912万ドルまで減少した。

 

ファンドの債務超過について、3ACから公式な発表はない。3ACの共同創業者であるスー・ズー氏は「我々は関係者と連絡を取り合い、解決に全力を注いでいる」と曖昧な表現でツイートした。

 

6月7日以降、スー・ズー氏のツイートは更新されていない。もう一人の共同創設者であるカイル・デイビーズ氏も6月9日からツイートが止まっている。

 

これ以外にも暗号通貨業界にとって良くないニュースが続いている。暗号資産レンディング企業セルシウス Celsius)の出金・送金の一時停止、マイクロストラテジー (Microstrategy)社の暗号通貨投資による多額の損失、米国の急激な金利上昇など、暗号資産はこれから長期間低迷する可能性が高い。

 

 

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