NFTのインサイダー取引 OpenSea元幹部に最大で懲役20年

オープンシー(OpenSea)の元幹部ネイト・チャステイン(Nate Chastain)氏は、電信詐欺、マネーロンダリング、及びインサイダー取引で利益を不正に得た疑いで、逮捕及び起訴され、最大20年の懲役に直面している。

 

オープンシーは、非代替性トークン(Non-Fungible Token:NFT)の大手オンライン・マーケット・プレイスである。ユーザーは、オープンシーでNFTの生成や、購入、販売、管理、オークション出品ができる。取り扱っているNFT作品には、NFTアートや、写真、音楽、NFTゲームのキャラクターとグッズなどがラインナップされている。

 

対応するブロックチェーンイーサリアム(ETH)の他に、マティック(MATIC)クレイトン(Klaytn)テゾス(Tezos)があるため、ブロックチェーンによっては安いガス代で取引が可能である。

 

いまオープンシーでは毎日平均1.9億ドルの取引があり、月間20万人のアクティブユーザーを抱えている。

 

国司法省(the US Department of Justice)が発表した事件の詳細によると、チャステイン氏は、NFTの出品情報がオープンシーのプラットフォームへ掲載される前に、インサイダー情報を取得し、これらの情報に基づいて数十体のNFTを購入した。その後、購入価格の2~5倍の値段で売却し、利益を獲得した。

 

チャステイン氏は自身の不正行動を隠すために、匿名の暗号通貨ウォレットと匿名のオープンシーのアカウントを利用した。

 

この逮捕について、オープンシーは、「我々がネイト・チャステインの行動を知ったとき、内部調査を行った。彼を会社から離れるように求めた。彼の行動は、当社の従業員ポリシーに違反しており、当社のコアバリューの原則に反するものだ」とコメントを発表した。

 

この事件を担当したダミアン・ウィリアムズ(Damian Willaims)弁護士は、「ネイト・チャステイン氏はオープンシーを裏切り、企業秘密であるビジネス情報を悪用して金儲けをした。今回の告発は、株式市場であれブロックチェーンであれ、インサイダー取引を根絶するため、当局のコミットメントを示すものである」と指摘した。

 

ウォール・ストリート・ジャーナルのレポートによると、FTXや、バイナンス(Binance)コインベース(Coinbase)などのトップ取引所でもインサイダー取引に関する疑惑が生じている。

 

一方、当局が暗号資産関連のインサイダー取引の疑いで、容疑者を逮捕したのは今回が初である。今後の動きにより一層の注目が集まる。

 

 

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