USTとLUNAの暴落後、Terraの35億ドルのビットコイン準備金はどこへ

先週、TerraのUSTステーブルコインに不安定な兆候(価格が0.985ドルに下落)が出た。これを受けて、Terraエコシステムの健全性を監督する非営利団体Luna Foundation Guard(LFG)は、USTを米ドルに再ペッグするために、準備金から市場に15億ドル相当のビットコイン(BTC)USTを投入すると決議した。

 

今年1月より、USTが1ドルを下回った場合に備え、LFGは既にビットコイン、Avalanche、LUNA およびUSTなど合計35億ドル以上相当の暗号資産を備蓄した。LFGの説明によると、これらの準備金は大量のUSTを購入するためのもので、買い圧力をかけ、ステーブルコインを想定価格に戻すものである。しかし、先週月曜日、USTの価格が史上最低価格(0.13ドル)に下落したため、LFGの準備金もほぼ全部使われた。その結果、TerraのネイティブトークンであるLUNAへも影響し、63ドルから0.000026ドルに暴落。400億ドルの価値が失われることとなった。

 

そこで、「35億ドルはいったいどうなったのか?どこに行ったか?」という疑問が出てくる。

 

暗号通貨取引所バイナンス(Binance)CEOであるChangpeng Zhao氏は、自身のTwitterでこの問題に触れ、Terraのビットコイン準備金はどこに行ったのかと質問した。

 

 

多くの人が、TerraとTerraの共同創設者Do Kwon氏の行動の「透明性」に懐疑的になっている。一方、Do Kwon氏はTwitterで「準備金の使用に関する資料を近日中に公開する」と発言した。

 

ブロックチェーン分析プラットフォームEllipticのデータによると、先週月曜日、LFGは15億ドルの融資を発表し、その数時間後、LFGに関連するビットコインアドレスが約7.5億ドル相当のビットコインを新しいアドレスに送金された。当日夜、複数のLFG関連のウォレットから合計9.5億ドル相当のビットコインをこのアドレスに送金。その後、合計52,189ビットコイン(16億ドル以上相当)が、米国の暗号通貨取引所Geminiの口座に送金された。

 

先週火曜日の午前、LFGは28,205ビットコイン(約8.75億ドル相当)の準備金を全額、バイナンスの口座に送金した。

 

Ellipticの社の共同設立者であるトム・ロビンソン(Tom Robinson)氏は、「大量のビットコイン準備金の目的は、USTを購入して、その価格を1ドルに戻させることだろう。これがビットコインが取引所に送られた理由かもしれないが、その後売却されたのか、他の口座に移されたかは分からない。ただこれらの準備金が取引所に入金された事実のみわかっていて、どのように使用されているかは実際にわからない。売却され、取引所に保管され、また出金される可能性もある」と述べた。

 


免責事項
暗号通貨は価格変動が激しく、トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。


WikiBitとは?
弊社が提供しているWikiBitは、暗号通貨取引所・トークンの信頼性に関する情報を収集・公開している第三者プラットフォームです。
登録されている暗号通貨取引所・トークンの数は、全世界で1万件を超えています。

 

真相公開」のページでは、実際に詐欺に遭ってしまったトレーダーからの被害報告が日々投稿されています。また、WikiBitでは暗号通貨に関連するニュースや、相場情報までトレードに役立つ有益な情報を日々発信しています。

 

初めて暗号通貨(仮想通貨)取引所を利用する際は、入金前にWikiBitのアプリで、取引所の安全性や評判を確認することを強く推奨しています。

 

https://www.wikibit.com/jp_ja/download.html
コンテンツは全て無料で閲覧できます。
ぜひ上記のリンクからWikibitアプリをダウンロードして、取引所の情報をチェックしてみてください。