北朝鮮のハッカー集団、暗号資産を盗難 米FBI

 

4月18日、米連邦捜査局(the Federal Bureau of Investigation:FBI)、米財務省(the U.S. Treasury Department)、サイバーセキュリティおよびインフラセキュリティ局(the Cybersecurity and Infrastructure Security Agency:CISA)は、サイバー・セキュリティ・アドバイザリー・レポートを公表した。

 

レポートでは、「2022年4月現在、北朝鮮ハッカー集団である“ラザルスグループ”(Lazarus Group )がブロックチェーンおよび暗号通貨業界のさまざまな企業、団体、取引所を対象に、システム上の脆弱性を利用し、サイバー攻撃を仕掛け、暗号資産を盗んでいる。また、盗難された資金は、北朝鮮政権を支援するための資金となる」と述べ、ラザルスグループが悪質なサイバー攻撃を仕掛けていることを指摘した。

 

3月30日に6億ドルの盗難被害が発生したRonin Network攻撃も、ラザルスグループと北朝鮮ハッカーが関与していたことを明らかにした。

 

Ronin Networkは、ベトナムのゲーム会社Sky Mavis社がイーサリアムネットワークの混雑を回避するため開発したサイドチェーンである。人気NFTゲームのアクシーインフィニティ(Axie Infinity)の基盤でもある。

 

ラザルスグループは、「Apple Jesus」と呼ばれるトロイの木馬などのマルウェアや、独自に作成したランサムウェア(身代金ウイルス)を用いる巧みな攻撃を仕掛け、2016年2月にはバングラデシュ中央銀行から8100万ドル、2019年3月にはシンガポール仮想通貨取引所DragonExから700万ドル相当の暗号通貨を窃盗した。

 

これらのハッキング事件は北朝鮮の政権の資金調達のため組織的に行われているもので、今までに推定で数十億ドルの盗難被害が発生していると見られる。

 

今回の事件を受けて、FBIは暗号資産の窃盗事件で盗まれた通貨を保管した口座を制裁リストに追加した。ブロックチェーンの追跡ツールによって、盗難された資金の流れは把握できる一方、資金を回収して投資家へ返金できた例はまだ少ない。

 

 

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