バヌアツの「サトシ島」 世界の暗号資産の首都を目指す

火山の影響から生まれた、オーストラリアとフィジーの真ん中にある島国のバヌアツは、現在暗号通貨とブロックチェーンのための島に進化している。

2016年からバヌアツの農地だった島がビットコイン（BTC）で販売され、その内の一つの300万平方メートルの島「サトシ島（Satoshi Island）」では現在、住宅の建設を計画されている。サトシ島への移住申請はすでに5万件超えた。

サトシ島はSatoshi Island Holdings Limitedによって所有されており、「世界のクリプトの首都」として、 「aims to develop into a real-world crypto economy and blockchain based democracy.（現実世界のクリプト経済とブロックチェーンに基づく民主主義への発展 "を目指す」ことだとプロジェクトの管理する会社が主張している。

サトシ島の開発は、建築事務所であるJames Law Cybertectureによって行われている。「地球にやさしいスマート・ビル（sustainable smart building）」と呼ばれるモジュール式の開発方法を採用しており、所有者が望むように配置、組み合わせるすることが可能だ。モジュールは島外で製作され、バヌアツに輸送される。所定の位置に配置されると、正式に入居できるようになる。

サトシ島の土地の権利は非代替性トークン（Non-Fungible Token：NFT）で鋳造される予定である。入居希望者は、NFTの形で土地所有権を購入できる。サトシ島のマーケットプレイスを通じて、人々はNFTを売買することができるということだ。

土地のNFTに加え、バヌアツの市民権取得にはおよそ13万ドルの費用が発生し、予定では21,000人の居住者を迎えに入れる。モジュラー建設は2022年の第3四半期に始まり、第4四半期には、市民のためのプライベートオープニングが開催される。一般公開は2023年第1四半期に予定しており、賃貸にも対応しているとのことだ。

Satoshi Island Holdingsのプロジェクトチームがバヌアツを選んだ理由を、「政府が新技術を支援し、暗号に優しい法体制を備えているからだ」と説明している。

こうしたリゾート地を活用するトークンエコノミーのプロジェクトは、今後より一層熱くなっていくだろう。

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